きっかけ

心に空虚さやさびしさを抱えていたり、恐怖感・孤独感・絶望感・無力感を抱えていて、最初はストレスや不安、悩みからの憂さ晴らしなど「ほんの軽い気持ち」から始まります。

依存症にはまるきっかけ

  • ストレス解消・うさ晴らし(アルコール依存症・ギャンブル依存)
  • リラックス・気分転換・興味本位(薬物依存症)
  • さみしさからつながり・居場所を求めて(ネット依存)
  • コンプレックス解消・自信回復のため(摂食障害)
  • 苦しさから現実逃避として(買い物依存症、リストカット)
  • 不眠への対処のために(アルコール依存症、処方薬依存)

やらずにはいられない(執着・強迫性)

依存症の本体は「欲しい」という強い願望にあります。常に激しく「欲しい」という気持ちが起こって、それを自分の意志で抑えることができない状態を「渇望」といいます。また、ある物事や考えが頭から離れずに抑制しようとしてもできないことを強迫といい、それと共に抑制しようとしてもできない欲望、願望を「強迫的欲求」と呼びます。それが思考の場合は「強迫観念」といいますが、ここには何らかのトラウマやが隠れていることがあります。そのトラウマを回避したり、それを忘れようとして、あるいは嫌な気分を消し去って、気分を盛り上げるために、何らかの「酔い」や「快感」を必要とし、ハラハラドキドキする非日常的な感情を味わえるものを求めていきます。

そして、その一つのことに執着するので、やらずにはいられなくなります。その一つのこととは、アルコール依存症にとってのアルコールであり、薬物依存症における覚醒剤やシンナーなど、依存対象のことがやらずにはいられなくなります。ギャンブル依存症では過去に勝った時のハラハラドキドキの快感が忘れられずに、再度の成功を信じて深みにはまっていきます。

別の例としては、職場の上司との関係にストレスを抱えていた人が不眠に陥り、晩酌の量が増えていき、やがて寝酒がはじまり、奥さんに暴力をふるうようになって、というアルコール依存症の方のパターンがあります。最初にすでにアルコールを飲むことが習慣化していて、ストレス解消のためには、他のストレス解消の手段が思いつかず、アルコールのみに執着して、飲酒をやらずにはいられなくなるというケースです。

やめられず、繰り返す(反復性)

依存の対象となるものや行為を、やめることができずに、何度も繰り返してしまいます。まさに「わかっちゃいるけどやめられない」状態になります。依存の対象となるものが、いつも頭から離れず、本人の意志や努力ではどうにもならなくなり、本人の中では「もうやめよう」と思っているのに「今日だけ」「これ1回だけ」と言い訳しながら2回・3回と繰り返すうちに自分自身ではコントロールできなくなります。

やがて「もういいや」「やめようとしてもどうせやめられない」と思うようになって、それをすることに抑制が効かない、コントロール不能の状態になります。WHO(世界保健機構)の定義では。「ある特定のものごとの快感を覚え、それを繰り返すことによって、より強い刺激を求めていき、何よりもそのことを最優先にせずにはいられなくなる」とされています。

思いついたらすぐに行動してしまう(衝動性)

思いついたらすぐに行動に移してしまいます。その行動に移す移し方が衝動的で、すぐに飛びつき、冷静に考えることができず、他のことに目がいかず、その対象にのめり込んでしまいます。

冷静に考えて検証することや、他の意見も参考にして聞いてからということなどできません。街を歩いていて、お酒や薬物を連想させるものを目にしただけで、衝動的に、それに手を伸ばしてしまう、ある一つの考えが浮かんだだけで、また行為をしてしまうというようにスイッチが入ると同時に自動的に依存行動にでてしまうということがあります。

執拗に追い求めてエスカレートする(貪欲性)

いつも頭から離れずにこだわるために、依存対象を摂取したり、行為することが習慣化していると、次にはその量が増えていきます。アルコール依存症ならアルコールの量が、ギャンブル依存症ならギャンブルをする頻度が、買い物依存症なら買い物をする頻度がだんだんと増えてエスカレートしていきます。

引き返すことができないような流れの中にいて、自分自身ではどうすることもできません。性依存症で性犯罪を繰り返していていた人が捕まって逮捕された時に、捕まってほっとしたという感想をもらすことがありますが、自分自身で自分を制御することができなくなっていること、なんとかやめようと思っていてもそれが自分ではできないということを物語っています。

他の楽しみや趣味に対しての興味を失う

このように依存対象に執着し、それが衝動的にやめられず、習慣化してその量や頻度が増えていくにしたがって、自分自身の健康が侵されて、メンタル面や行動が荒んでいきます。依存対象以外のことに無関心になってしまうのです。

本当のストレス解消になる運動や趣味や楽しみに対しての興味を失っていきます。

他の依存症と合併する、または依存症が転移する

ギャンブル依存症者で治療を受ける人は、何らかの精神科疾患(気分障害、アルコール乱用、買い物依存等)を合併していたというデータがあります。ギャンブル依存症の方が治療を受けて、ギャンブルをやめると、飲酒が増える、買い物が増える、異性関係が増えるというように、他の依存症が出現するクロスアディクションという現象が出るケースが多いと言われています。ギャンブルの勝敗によって、「酔い」に通じる感覚を得ていて、ギャンブルをやめても他の「酔い」を求めてアルコールに依存していくケースが多いようです。

 

(このサイトの宗教依存症に関する理論はRCラボオリジナルです。文章は著作権法で保護されており、無断転載・流用等を禁じます)

Facebook にシェア
Pocket